【下町鉛筆工場】大人の課外授業
鉛筆ってどうやって作るの?
先日、東京葛飾区にある昭和26年設立の老舗鉛筆工場「北星鉛筆」へ見学へ行ってきました。
きっかけは私の会社のホームページに一般の方からお問い合わせがあったから。
「北星鉛筆さんでは鉛筆製造の際に出るおがくずをリサイクルして、エコな製品を販売しているようです。御社のコンセプトとも合っているので是非コラボしてください。」というメールを頂戴したから。
そこで早速ホームページを拝見したところ、以下の通りとても興味深い内容でした。
鉛筆を製造する工程では、毎日約40%のおがくずが発生しています。北星鉛筆では、そのおがくずをリサイクルし、さまざまな製品を開発してまいりました。従来、産業廃棄物として捨てるしかなかったおがくずが資源として有効活用されることで、ゴミが減るうえに、「木」という自然素材によって、人にも環境にもやさしい製品ができるのです。
引用 北星鉛筆HP
これは実際に行ってみたいと以前より思ってはいたものの、青森に住んでいた頃はなかなかタイミングが合わずにいたのです…。ですので東京で活動を開始したので早速お電話にて事前アポを取って突撃訪問しました。
誰でも見学OK! 東京ペンシルラボ
私がお邪魔した際は「東京ペンシルラボ」という公開ラボをご案内して頂きました。そこには不思議な木材がたくさん!
私は鉛筆の作り方を初めて知ったのですが、鉛筆って鉛の芯を溝を開けた板に置き、さらにその上に木の板で蓋をして圧着。その後で1本1本カットして完成されるんですって!
そして芯の太さも2ミリ、3ミリ、4ミリとあるそうです。鉛筆の濃さは鉛の配合量によって濃淡が変わってくるとお話をされていました。
鉛筆へのオリジナルプリント
あとは仕上がった鉛筆にプリントする方法をいくつか教えて頂きました。基本的には1色から3色程度でカラー印刷に近づけるそうで、例えば網点を使うことで色のグラデーションやカラーバリエーションを表現するそうです。そしてロットが大きくなれば全面フィルム転写プリントでフルカラーで鮮やかなプリントも出来るとか。
コナンくんの頭の濃淡は網点で表現されていますね。今まであまりじっくり鉛筆を観察する事はなかったのですが、そういった情報を知ってから見ると面白いですよね。
使い捨てじゃない、ノック式色鉛筆。
なんと!色鉛筆の芯をノックして繰り出し、シャープペンの様に替え芯を詰め替える事で繰り返し使える色鉛筆もありました。
鉛筆神社「鉛筆感謝祭」
建物の外に何やら鳥居と大きな鉛筆の像がありました。
なんと!短くなった鉛筆を集めてご供養するための「鉛筆神社」!
全国からたくさんの我が身を削って短くなるまで貢献した鉛筆が集まり、鉛筆達に感謝し供養する『鉛筆感謝祭』 が開かれるそうです。
「我が身を削って人のため」
この言葉は先代の経営理念の一つだそうです。私も経営者の端くれとして、なんかグッとくるものがありました。「我が身を削って貢献するけど、変な場所は削っちゃダメだよ。」と、杉谷社長が続けて仰っていました。笑
現代ってなんだか心のないビジネスが多いじゃないですか。
私は不器用で効率が悪いと言われようとも自分達が楽しい、作りたいと思えるものやサービスを世に送りたいし、関わるみんなが幸せになれるビジネスを模索したいと思っています。きっとずっとこれからもそんな経営をして行くでしょうし、この「我が身を削って…」という精神にはとても共感です!
鉛筆画・色鉛筆画コンテスト
鉛筆を作り続け、創業70周年の北星鉛筆さんで「鉛筆、色鉛筆ファンを増やしたい!」との想いから
鉛筆・色鉛筆に親しむ未来社会環境、発展を考え企画されたそうです。
ラボには沢山の応募作品が展示されていました。
ちなみに現在は第2回 鉛筆画・色鉛筆画コンテストの受付中ですよ!ご興味ある方は是非!
また「東京ペンシルラボ」はどなたでも見学が可能です!これから来る夏休みの社会科見学にもピッタリで親子で楽しめると思いますよ!
実は「おやさいクレヨン」も開催中!
私たちの「おやさいクレヨン」のご当地版クレヨン「にしみの おやさいクレヨン」の発売を記念して、「にしみの おやさいクレヨンぬりえコンテスト」を開催中なのです!
お陰様で2022年4月10日をもちまして一旦応募終了となりまして、これから審査には入らせて頂きます!
全国からたくさんの「おやさいクレヨンぬりえ」が集まりまして嬉しい悲鳴をあげていますよ。笑
ご応募本当にありがとうございます!
ご当地おやさいクレヨン 西美濃版
「おやさいクレヨン」は最近、ご当地版の展開を進めています。これまでに北海道などの地のもの野菜、果物を使った限定版をリリースしていましたが、今年は西美濃地区(にしみの)の企業とコラボして「にしみのおやさいクレヨン」が発売となりました!
こちらには通常の「おやさいクレヨン standard」には含まれない、例えば「ピーマン」や「赤パプリカ」など、西美濃地区の野菜加工場や農家さんから出た廃棄野菜などを活用したオリジナル限定色が含まれています。
障がい者の就労支援にも繋がります
私たちが通常販売している「おやさいクレヨン standard」も、こちらの「にしみの おやさいクレヨン(ご当地版) 」のどちらも、青森県や岐阜県の就労支援施設で働く皆さんによってパッケージの加工作業や、クレヨンの箱詰め作業が行われてるんですよ!なので使って頂くことが社会貢献にも実はなっています。これからもこの循環の輪を広げて行きたいと考えています!
それではまた。